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審査員からのコメント
- よくこれだけの水生昆虫を見つけたなというのが最初の驚きです。ネットや図鑑で詳しく調べているのも立派だが、それ以上に本人の注意力、観察力に素晴らしいものを感じます。迷路実験、飛翔実験、水深実験、黒豆・小豆実験など色々と楽しい実験を思いついているわけだが、それも彼が昆虫たちの行動を注意深く観察したことがきっかけとなっている。特にミズカマキリについての観察と実験はすばらしい。それとともに「きっかけ」や「まとめ」の文章からは観察結果や気持ちを的確に伝える表現力が本人に備わっているのを感じます。読んでいて楽しく引き込まれる研究レポートでした。
- このレポートは、よく知っているようで意外と知らない、水生昆虫について、いろいろと調べたり、実験をしたりしたことをまとめたものです。水生昆虫のいろいろな種類が示す、水との関わり、住んでいる環境、変態の仕方、呼吸の方法、オス・メスの見分け方などを、わかりやすく整理し、まとめています。また、迷路を作って、ゲンゴロウやガムシなどが、餌にたどり着くまでの時間を測定して、それらの昆虫のきゅう覚の良し悪しを比べる実験をしたり、飛び立ちやすさを調べたり、容器の底の餌(煮干し)に泳ぎつく回数と到達するまでの時間を測定したり、水生昆虫の種類による違いを調べたりして、生活様式との関係について考察しています。さらに、黒豆を使った仲間識別(仲間かそうでないかの違いを見つける)の実験や、ヒメミズカマキリの卵の観察や幼虫と成虫の体の作りの違い、餌の取り方、泳ぎ方なども詳しく観察しています。水生昆虫に魅せられた池田君の思いが伝わってくるレポートです。
- 昨年はメダカの孵化について、詳細な顕微鏡画像付きの研究を送ってくれた池田さん。今年は水生昆虫をテーマに選びました。とにかくすごいのはその実験の数! エサに対する嗅覚を検証するための迷路実験、飛ぶ習性を調べる実験、潜れる水深を調べる実験。ガムシが仲間だけでなく黒豆にくっつくかの実験など……しかもそれぞれの実験装置も工夫がこらされており、1つ1つがとてもおもしろい研究になっています。池田さんの探究心にあっぱれです!
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審査員からのコメント
- ミジンコの雄出現と耐久卵は不思議な現象で、興味を持って調べて行ったが、雄と耐久卵出現の条件とされる生育環境の悪化についての具体的な記載がほとんど見つからないことが実験する動機となったとのこと。耐久卵を取り出したり、耐久卵を持つ雌を見つけたりといった実験の進め方の手際良さは、さすがこれまで2年間のミジンコ実験で研究対象に慣れ親しんできた結果だと感心しました。水中に保持しておいた耐久卵の方が乾燥状態の耐久卵よりも孵化が早いこととともに、各種悪条件での耐久卵の出現(雄の出現)を示すことができた。特に明暗下で耐久卵の出現区画数が顕著に違ったのには驚きました。クラス全員にアイデアをもらって幾つもの条件で実験したことも、クラスの仲間と話がはずんで楽しい企画だったと思います。
- 昨年優秀賞を受賞したパート2に続くパート3の研究が読めてうれしい! まず斬新だったのは、今回選んだ研究テーマ「オスが生まれる条件」と「卵の孵化」についての実験を始める前に、クラスの友達や先生約30名にアンケートをとり、みんなの意見を踏まえた仮説を立て、検証を行ったこと。みんなにミジンコに興味を持ってもらえた上に、自分では思いもよらなかった条件で実験ができて、とても充実したデータが得られました。データのまとめ方、考察がとてもわかりやすく、次の課題も明確です。引き続きの研究、期待していますね!
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優秀賞
知れば知るほどますますおも白い!!ザリガニけんきゅう三年目「ザリガニとぼくたちの未来のために出来ることは」
道畑 優さん/奈良県/奈良女子大学附属小学校 3年
審査員からのコメント
- 1年生、2年生とザリガニの研究を行ってきて、今やザリガニへの愛が止まらない状態というのが満ち溢れているレポートです。外来生物展示センターを訪れて学んだことから、悪者扱いされている外来生物に親しみを感じた様子も伝わってきます。脱皮した抜け殻から「ザリっぴ」なる肥料を作り各種野菜を育てるという他の人が考えつかないような発想も、なんとかザリガニたちを世の中に認めてほしいとの思いからと考えられ、ここにも彼のザリガニ愛が感じられます。
- アメリカザリガニは、今年(令和5年6月1日)から条件付特定外来生物として、野外に放したり逃がしたりすることが法律で禁止された生き物です。今飼っているアメリカザリガニは寿命を迎えるまで大切に飼育し続けねばなりません。このレポートは、そのような中で、3年にわたりアメリカザリガニに名前を付けてペットとして飼育を続けてきたザリガニに、待望の赤ちゃんが誕生した喜びが伝わってくるもので、道畑君のザリガニへの愛情が手に取るようにわかるものです。大好きなアメリカザリガニ2匹が生んだ赤ちゃんザリガニの数の違いや、色の違いなども観察し、なぜ違いが出るのだろうかと、疑問を持つようになったようです。また、アメリカザリガニがこれ以上日本で増えないように(減るように)、ザリガニの利用法として、今まで集めておいたザリガニの脱皮殻で肥料を作って野菜つくりにチャレンジもしています。自然界でのアメリカザリガニの数が減って、今までアメリカザリガニによってその数を減らしてきた生き物が増えるようになると良いですね。
- 1年生からザリガニで自由研究を続け、3年目に突入した壮大なレポート。3年分のレポートは本当に楽しくて、評価したいところがたくさんありましたが、一番感動したのはやっぱり道畑さんのザリガニへの愛です! 毎日お世話し、繁殖にも成功し、3年目にはついにザリガニと共生する未来について考えるまでに至りました。ザリガニ肥料(「ザリっぴ」のネーミングセンスもナイス!)の研究は、食糧問題を解決する新技術にまでつながるんじゃないかと思わせる熱意と可能性を感じました。ぜひ、これからも研究を続けてくださいね!
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優秀賞
海水でメダカは生きれるのか?メダカの環境適応能力についての研究(海水編)
武野 航大さん/兵庫県/高砂市立阿弥陀小学校 6年
審査員からのコメント
- メダカが耐えられる塩分濃度を調べた実験である。本人が淡水魚と海水魚の浸透圧調節機構についてよく理解しているのには感心した。飼育水の塩分濃度を変える実験では、1つの濃度で時間を追っての観察で塩分濃度と耐久時間を調べたわけだが、もう一歩踏み込んで、時間を追って少しずつ塩分濃度を変化させていく実験をやっても良かったように思う。そうすれば、もう少し高い濃度まで生存できたのではないだろうか。メダカが死んでいったのには、実験していてもかなり気が滅入っただろうと同情します。
- 昨年取り組んだアメンボの研究で、アメンボが汽水にも棲むことを知った武野さんは、そのときメダカも汽水にいることを知ります。このことをきっかけに「淡水魚のメダカは海も泳げるのか?」という疑問がわき、それに真正面から向き合った研究です。メダカがどのぐらいまでの塩分濃度に適応できるのか、環境適応能力の高さがとてもよくわかる研究になりましたね。海水魚と一緒にメダカを飼育している例もあるようですので、ぜひさらに調べてみてください。
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優秀賞
犬塚 悠吾さん/兵庫県/姫路市立別所小学校 6年
審査員からのコメント
- クラスの友達の言ったことをすぐに試そうと思った実行力は感心です。さすが6年生だけあって、レポートの構成もしっかりしている。アメンボの脚の細かい毛に分泌した油が水をはじいて浮くとの知識をネット等から得て、考察で油と洗剤や重曹との関係を述べているのは良かった。(「表面張力」を理解し考察すれば、実験結果がさらに解明できたと思う。)家中で見つかる様々な液体を使ってのアメンボ実験も面白い。しかし、オレンジジュースの実験では3種の濃度を使った実験をしたのに対し、それらの液体では1つの濃度での実験で結論を出しているのは少々残念に思った。濃度を変えていく実験を追加していれば、導かれた結論が変わったり、もっと充実し説得力のある考察になったと考えるからです。
- 「アメンボがオレンジジュースに沈む」というのは聞いたことがありましたが、実際にどんな様子で沈むのかはまったく知らず……犬塚さんの検証レポートを読んで、その様子がとてもよくわかりました。意外とがんばって浮こうとするのですね。さらに15種類ものさまざまな液体で実験をしたレポートは圧巻! 液体の性質から、なぜ浮くのか、なぜ沈むのかを明快に考察しているのが素晴らしいです。付き合ってくれたアメンボたちもおつかれさま!
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特別賞
新原 実花子さん/兵庫県/姫路市立安室東小学校 2年
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特別賞
江﨑 華怜さん/東京都/白百合学園小学校 3年
何色かの色鉛筆を上手に使いイラストが書けていたヨ♪よう生の時はウーパールーパーに似ていて間違えそうダナ!バランサーというものが生えていたこと、足は前足から出るということを知らなくてとても勉強になったヨ★細かいところまで観察できているネ!
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特別賞
杉本 雛乃さん/兵庫県/姫路市立糸引小学校 6年
写真が上手に撮れていたからメダカの様子がひと目でわかったヨ★全体的に見やすくまとめていて、表紙やメダカの絵がキレイだったネ!野生のメダカと家のメダカの比較で早く泳ぐのは野生のメダカだとは予想外だったナ!
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特別賞
田中 朝輝さん/大阪府/茨木市立庄栄小学校 4年
迷路を作る際に同じ条件の環境になるように工夫していたネ!実験が成功した結果だけでなく失敗した理由とどうすれば成功するかよく考えられていたネ♪ペタおの事を思って実験回数を増やさなかったのはえらいナッ!
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特別賞
貴田 悠樹さん/兵庫県/姫路市立大津小学校 5年
疑問に思ったことは答えを予想し、観察することでこおい虫について学べていたネ!個体によって背負う卵の数が違うのは不思議ダナ~!このレポートの中で「こおい虫の死体そのご」の、頭からばらばらになるということが衝撃的だったヨ!
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特別賞
川崎 心緒さん/千葉県/千葉市立おゆみ野南小学校 4年
メダカがビオトープで暑い夏を越せるためにどうすればいいかがわかり、とても参考になったネ!日よけや容器の種類によって最大5℃の水温差があって驚いたナ!暑い日が続いても元気に夏を越すことができてボクは嬉しいヨ★
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特別賞
杉山 陽飛さん/福岡県/北九州市立高見小学校 4年
めだかについてよく調べられているネ!稚魚のイラストがリアルで体内の構造が分かりやすかったヨ☆実験ではメダカの背地反応が想像以上に変化していて驚いたナ!メダカの成長段階での色の見分け方はボクも気になル~!
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特別賞
曽根 惇平さん/神奈川県/横浜市立箕輪小学校 5年
生物図鑑では出会える場所だけでなく、レア度や豆知識が載っていて面白かったナ!環境DNA調査は便利だと思ったけど、これだけでは河川に生息する水生生物を正確に把握できないのカ!今回の調査を通して川の汚染対策をするにはどうすれば良いか、自分なりに考えられていたネ★
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特別賞
山下 真愛さん/鹿児島県/鹿児島市立東谷山小学校 5年
観察や実験で分かったこと・反省点をまとめて上手に書けていたヨ!今回の実験でメダカの好きな色や好きなエサがわかったので、これらを参考にメダカにとってより良い生活にしてあげれそうダナ!卵の存在に気づけたのは、メダカのことをよく見ていたからなんだネ!早めに別容器に移せて良かったヨ♪
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特別賞
平中 心晴さん/兵庫県/姫路市立白鳥小学校 3年
メダカの様子や卵をよく観察できているレポートだったネ!1匹ずつ無事にふ化し、成長していて上手に飼育しているんだなと思ったヨ☆1cmになったメダカの色がうすオレンジになり、すくすく育っていて嬉しいナ~!
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特別賞
畑中 結晴さん/兵庫県/姫路市立安室東小学校 3年
メダカの事がわかるレポートで可愛いイラストがあり、読みやすかったヨ♪メダカのなぞではどれも興味深かったネ!その中でメダカは食用にされていたことに驚いたナ!調べて終わりではなく今後の課題についてしっかり書けており、感心したヨ!
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特別賞
早野 晴樹さん/兵庫県/姫路市立香呂小学校 5年
クサガメの1日の過ごし方は、あまり動かないイメージだったけど日中はよく泳ぎ回っていて意外だったナ!食べ物を与えるときに物によっては食いつき方が全く違うことが分かり、ザリガニは丸のみするほど大好きなんだネ♪
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特別賞
貴田 直希さん/兵庫県/姫路市立大津小学校 3年
水生昆虫の体のしくみや赤ちゃんの育ち方などイラスト付きで分かりやすかったヨ★タイコウチの食事の仕方ではよく観察できていてスバラシイ!食事の際、口で刺すところが色んな所を何回も刺しているとは知らなかったヨ!他の生物もどんな生活をしているのか、ぜひ観察してみてネ♪
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特別賞
竹内 瑛紀さん/秋田県/秋田市立御所野小学校 5年
ヤモリの呼吸や皮膚などの特徴が詳しく書いていて面白い内容だったネ♪住む場所に適応するために進化と退化をしていたから同じヤモリでも体のつくりが違っていたのカ~!絶滅危惧種が増えないように環境を守る必要があることをボクも強く感じタヨ!
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特別賞
松下 芽生さん/静岡県/浜松市立北浜北小学校 1年
背景と生体を別々の紙に書き、貼り付ける発想は面白いネ★おたまじゃくしが青色で表現していてカッコいい!サカバンバスピスはつぶらな瞳をしていて可愛い顔だったから印象に残るイラストだったナ~!色の濃さを調整して上手に塗れているネ♪
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賞状 、賞金 50,000円、雑誌 「子供 の科学 」12月号 (名前掲載号 )
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賞状 、賞金 30,000円、雑誌 「子供 の科学 」1年分 、雑誌 「子供 の科学 」12月号 (名前掲載号 )
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賞状 、図書 カード3,000円、雑誌 「子供 の科学 」12月号 (名前掲載号 )
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賞状 、雑誌 「子供 の科学 」12月号 (名前掲載号 )
井尻 憲一(東京大学名誉教授、宇宙メダカ研究会名誉会長)
岡本 信明(東京・目黒「トキワ松学園」理事長、前東京海洋大学長)
土舘 建太郎((株)誠文堂新光社 「子供の科学」編集長)
神畑 浩子((株)キョーリン 取締役専務)
メダカ
- メダカ
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水棲昆虫 - プランクトン
川魚
など、
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カエルの特徴を捉えてイラストに書けているネ♪全体的に色を使って見やすく工夫していたレポートだったヨ~★体の色を変える実験では周囲の環境に応じて変化し、大成功になって嬉しいナ!カエルが死んだふりをするなんてびっくりするネ!