メダカ博士コンテストの受賞おめでとうございます!!
- ※当選の発表は11月10日(日)発売の『科学雑誌 子供の科学12月号』にも掲載されます。
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キョーリン大賞
「アマガエルのかんさつ 変える・孵る・帰る」
冨成 捺心さん/岐阜県/関市立武芸小学校
審査員からのコメント
長期間の観察であり、力作である。よくこれだけのアマガエルを観察したものである。(これだけのアマガエルを見つけたことにも驚いている。)アマガエルが同じ場所に戻ってくるかを、観察し記録した模様を使って調べたのには感心した。
アマガエル(和名、ニホンアマガエル)は郊外の民家の庭や軒先などでもよく見られる小型(2~4cmくらい)のカエルで、クモやガなどの幼虫を餌にしています。
冨成さんはこのアマガエルについて1年を通じてどこで見られるか、体の色は変えられるか、もようは変化するか、などをくわしく調べたり、実験したりしました。
アマガエルの卵は水の中にゼリー状のグニュグニュとした塊の中に産みつけられています。卵からカエルに変わっていく様子や、左前足と右前足ではどちらが早く出てくるかなどの疑問に対して、個体ごとに観察して、どちらが先と決まっているわけではないと結論しています。また、アマガエルの体の色は変えられるけど、もようは変わらないことを見つけ、この特徴を指標にして、もといた巣に帰ってくるかどうかを調べ、同じ個体が何日も巣を空けてもまた戻ってくることを見つけました。
とてもていねいな観察を長い間続け、また疑問に思ったことを実験して確かめた、とても優れた研究ノートです。まず表紙のビジュアルに惹きつけられました! 「変える」、「孵る」、「帰る」という3つのカエルの漢字が並ぶ表紙は、「どういうことだろう?」、「何が書かれているんだろう?」と期待させます。読み進めると、きちんとそれぞれの漢字をテーマにした観察を積み重ね、結論を導き出しています。同じ場所にちゃんと帰ってくるカエルがいることを突きとめたのはスゴい!
関心することがいっぱいの力作です!普通なかなか見つける事が難しいアマガエルの卵を何日も通って発見したこと。オタマジャクシから前足が飛び出ること。アマガエルが同じねぐらに帰ってくること。60匹ものアマガエルの色と模様を観察してきれいな絵にし、模様に女の子らしく形をたとえて説明していること。丁寧な仕上がりにも感動しました。実際の応募作品はクリアポケットファイルに1枚ずつ納められていて表紙にはアマガエルの折り紙が3匹ついておりとてもかわいかったです。
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子供の科学賞
「自然界の水の浄化作用」
長野 陽人、和人さん/福岡県/北九州市立八枝小学校
審査員からのコメント
6年生らしく、報告も論理的である。水が浄化されるかどうかを調べるのに、濁度、pH、硝酸亜硝酸塩等、有機汚染物質濃度などを測っているのには感心させられる。各種の実験後、実際に田んぼでの水質等を調べているのには、最終目標を明確に持っての研究態度が現れている。
たくさんの水の生き物を飼育している2人は、昨年はメダカとミジンコの孵化の条件について詳細に調べた作品を送ってくれていました。今年は「水槽の汚れ」に目をつけ、水質を測定するメーターを駆使して、次々と謎解きをしていくように、水の浄化の疑問を解き明かしていきます。身近な水質の変化から、微生物や土、植物のはたらきを調べ、最終的に生態系にまでたどり着くレポートは読みごたえ抜群でした!
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優秀賞
「カスミサンショウウオを守りたい」
寺本 晃さん/大阪府/磐手小学校
審査員からのコメント
和歌山で採取した卵を家で孵化、飼育した記録である。餌の食べ方など、よく観察している。サンショウウオの飼育は難しいのだが、いろいろな工夫で乗り切っているのがすばらしい。怪我の治療をしたり、餌を工夫したり、新聞紙を使って体長を測ったりと、小学生ならではの着眼点、発想に驚かされ、感心した。
この作品の特徴は、研究ノートを作成した寺本さんがいつのまにか、サンショウウオ(和名、カスミサンショウウオ)になってしまっている点です。
野生に帰ったら、今まで赤虫とイトミミズしか食べていないから、生き残れるだろうかという寺本さんの心配が、読んでいるうちにサンショウウオが心配しているように思えてくることです。
壁をよじ登って逃げないようにする工夫や、お腹の中までいっしょうけんめいに見ようとする気持ち、よじ登るときしっぽでもバランスをとっている様子など、すべて寺本さんがサンショウウオの代弁者のようです。
ていねいな観察と寺本さんの素直な表現が、サンショウウオの語り部(サンショウウオに代わってサンショウウオの気持ちを話す人)のように思えてくるところに、生き物を飼育するということの原点を見る思いがしました。素晴らしい研究ノートだと思います。 -
優秀賞
「ヤゴの体色変化に関する研究~中城公園に生息するトンボの生態調査part2~」
地主園 智行さん/沖縄県/天久小学校
審査員からのコメント
たくさんのヤゴについて、底砂の色を変えるなど環境に応じての体色変化を調べている。実験目的、実験方法、実験データは示されているが、実験を行って得た結論(データから感じたこと)を示すと、さらに良い研究報告になったと思われる。
昨年も応募してくれた智行君。あれからもずっとトンボ・ヤゴの研究を続けていたんだね。そのあくなき情熱に胸を打たれました。
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優秀賞
「メダカのけんきゅう」
長野 純香さん/福岡県/北九州市立八枝小学校
審査員からのコメント
メダカと色に関する研究で、産卵用の台所スポンジの色を変えたり、メダカの好きな場所の色を調べたり、縞模様への追従実験で縞の色を変えたりと、様々な実験を行っている。メダカの好きな場所の色を調べるのにビデオ撮影などを使えば、自然な状態でのメダカの好きな色が滞在時間などから求められるだろう。
メダカに学習させることで、本能的に好んでいた色から別の色へ、好きな色を変えさせたところが興味深かったです。メダカが持っている知能の奥深さを感じました。
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特別賞
「ゲンジボタルの幼虫の行方~エサはカワニナだけなのか?~」
岩丸 佳司さん/福岡県/北九州市立横代小学校
カワニナの事をよく調べて、気温などに気を付けながら実験や観察ができているネ☆
幼虫の食べやすいサイズのカワニナを選ぶことは大変な作業だナ!
カワニナではない貝も幼虫が食べるのは驚イタッ
追加研究ではボウフラが強いと幼虫は食べれないのカ...自然界の厳しさを感じたヨ~
幼虫のエサが冷凍赤虫など、身近なものになると飼育しやすくなルネ♪ -
特別賞
「ベランダビオトープ~100日間のちょうせん~」
細川 千理さん/神奈川県/茅ヶ崎市立鶴嶺小学校
いちから3種類のビオトープを作るなんて凄いナ! いろんな生き物の行動をよく観察することができてるネ☆
絵も生き物の特徴を上手に書けてて本物みたいダッ!
クイズもあって楽しく読めたヨ~♪
100日間のちょうせんでうまくいかなくても原因を考えて、最後まで観察し続けたことはスバラシイ!
賞状、奨学金50,000円
賞状、奨学金30,000円、雑誌「子供の科学」1年分
賞状、図書カード3,000円
賞状、子供の科学12月号(名前掲載号)
井尻 憲一(東京大学名誉教授、宇宙メダカ研究会名誉会長)
岡本 信明(東京・目黒「トキワ松学園」理事長、前東京海洋大学長)
土舘 建太郎((株)誠文堂新光社 「子供の科学」編集長)
神畑 浩子((株)キョーリン 取締役専務)
ユーモアあふれる
応募のテーマの対象は
- メダカ
- オタマジャクシ
- カメ
- 水棲昆虫
- ザリガニ
- プランクトン
- キンギョ
- 川魚
など水辺で生活する様々な生き物たちだよ。
※鳥類、ほ乳類は対象外です。
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