メダカ博士コンテストの受賞おめでとうございます!!
- ※当選の発表は11月10日(水)発売の『科学雑誌 子供の科学12月号』にも掲載されます。
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キョーリン大賞
「イモリの研究~2年間の観察を通して~」
伊藤 映人さん/静岡県/掛川市立大坂小学校 4年
審査員からのコメント
イモリをよく知っている人(イモリ師匠)にも聞き、資料も調べた上で、自分で工夫し、イモリの飼育・観察を詳しく行ない、親の模様が子供へ伝わるかといった興味ある観察研究も行なっている。レポートも大作であるが、素晴らしいのは自分の家でアカハライモリを冬眠させ、その世代交代を実現していることである。気温・湿度の記録、体長・体重の測定も詳しく追い、発生、成長段階での詳細な観察と数値データも出しており、立派な研究報告である。
アカハライモリについて、一匹ずつに名前をつけてお世話し、複数年にわたって観察し、実験した記録です。成体(大人イモリ)の飼育を続ける中で、卵を産ませ、幼生(水中生活)から幼体(陸上生活)への変化と冬越しを経験させ、陸上生活から330日後に成体(水中生活)になるまでを記録しました。この間、エサとその与え方、住みかなどをいろいろと工夫し、実験しながら育てています。研究としては、1)幼体はどのように成体(大人イモリ)になるのか、2)成体の遺伝を受けついで、子どものイモリのもようが決まるかどうか、3)身長はどのように変化するのか、4)冬越しに適した場所はどこかなど、19の調べる項目を立てて、観察や実験を行い、次につながるたくさんの結果を得ています。イモリとお友達になれたような気持ちにさせてくれる作品です。
何よりも徹底した観察に驚かされた研究でした。イモリの生態や卵の生まれ方と、気温・湿度の関係を調べるために2年をかけて粘り強く観察したこと、飼育・観察でトラブルが生じたときの工夫、詳細なデータを集め、そこから興味深い考察や結論を引き出し、謎を解明したこと、とても素晴らしいと思いました。研究のまとめに記載された「来年の仮説」では、遺伝に関わる研究も予定されているようで、その検証結果もとても楽しみです。
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子供の科学賞
「水辺の生き物」
大東 篤史さん/兵庫県/姫路市立城西小学校 5年
審査員からのコメント
生き物が大好きで、歩きながらもいつも周りをキョロキョロさせて、何か生き物がいないかと、探している姿が目に浮かびます。内容はそうして見つけた、カエル、オタマジャクシ、メダカ、カダヤシ、ヌマエビ、ドジョウ、アメリカザリガニ、サワガニ、ドンコ、トビゲラ、プラナリアなどを採集し、しぐさや顔つき、食べ物、糞(ふん)などを比較して特徴を紹介しています。また、プラナリアでは再生の実験もしています。金魚も含めて、お世話をしている生き物の毎日の観察を4コマ漫画風の物語りにして、生き物の気持ちと自分の気持ちをダブらせて表現しています。生き物飼育の楽しさが伝わる作品です。
異色であるが、素晴らしいレポートで、楽しく読ませてもらった。信じられないくらい多数の水生生物を自宅近辺で採集しており、その熱意には感心させられる。また、それぞれの生物種について観察も詳しくされている。それに加えて、絵が上手で伝えたいことが的確に表現されている。プラナリアの再生実験も、再生過程が詳しく図解されている。何よりも感銘を受けたのは、最後に示されている20余もの「六コマ漫画」である。絵自体も素晴らしいが、それぞれの六コマ漫画には、彼が行なった観察や状況の詳細と感じたことが実にうまく盛り込まれている。研究の才能とともに、絵とプレゼンの才能にも驚かされる異色で魅力的なレポートとなっている。
「ぼくは生き物が大好きだ」の言葉通り、生き物への愛情が伝わる研究です。プラナリアの実験で観察結果を絵で表現した部分は、ポイントがわかりやすく伝わりました。その他にも、飼育で感じた不思議や驚きをまとめたマンガや、「みんなのフン集合したよ♥」、「かわいい顔選手権」、「水辺の生き物直撃インタビュー」など、目をひくキャッチコピーがたくさん登場。楽しく読んでもらうしかけが盛りだくさんの、素晴らしい研究でした。
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優秀賞
「小さいのにひみつがいっぱい メダカのたまごのふかにかんするけんきゅう パート2」
池田 結翔さん/静岡県/静岡大学教育学部附属静岡小学校 2年
審査員からのコメント
光の有無、塩分濃度などで、クロメダカの卵のふ化がどう変わるのかを調べた研究である。光無しや塩分濃度の高い場合にふ化までの日数が長くなることがデータとして示されており、素晴らしい研究である。
昨年もこのコンテストにご応募いただき、優秀賞に輝いた作品の続編になります。実験の回数がさらに増え、実験毎に卵の発生段階を丁寧に顕微鏡撮影してコメントが添えられており、2年生とは思えないレポートです。通常の海水よりも塩分濃度の濃い水や、反対に純水の中でもメダカの卵が孵化するという結果には驚かされました。実験に使うメダカの卵は毎回同じ条件が設定できるように十分な数の準備がされているようですので、きっとたくさんのメダカを飼育繁殖されているのだろうと思います。実験に使う水も様々な人の協力を得て、数多く種類を集めたことに感心しました。
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優秀賞
「にているけれどちがうんだよ」
金子 ひなのさん/東京都/成蹊小学校 3年
審査員からのコメント
爬虫類、両生類への愛情が溢れているレポートである。アカハライモリ、カナヘビ、トカゲ、ヤモリについて、観察できる限りの形態、餌や排泄物、鳴き声や運動能力に到るまで、観察と資料から同じ点、違う点を丁寧にまとめている。考察も素晴らしい。
絵と文字が美しく、整理されてとても読みやすいレポートでした。文献などで調べたことと、自分で体験したことをうまく織り交ぜた内容になっていて、これを見れば誰でもカナヘビ・トカゲ・イモリ・ヤモリの違いを知れる、詳しい図鑑のような出来栄えでした。特に口の中を写真に撮って、違いを説明したレポートは初めて見ました。女子らしくファッションブランドのロゴが出てくるのもおもしろかったです。近年は、爬虫類好きな女子、東京五輪の入江選手のようなカエル好き女子などもとても多くなってきています。ひなのさんのまわりにも両生類爬虫類大好き女子が増えてくれるといいですね。
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優秀賞
「どうしてせなかがまがったの?」
山下 晏寿さん/静岡県/浜松市立篠原小学校 1年
審査員からのコメント
飼っていた金魚が7年目で死亡し、背中が曲がっていたことから、その原因を調べようとした研究である。
飼っていた金魚の死亡原因を突き止めるため、お店や水族館へ訪問しての聞き取り調査をし、1年生ながら良くまとめ上げたレポートだと思います。透明標本を作製するくだりは、大学生の研究レベルとなっています。また新しく金魚を飼育するときには、様々な観察記録をしてまたコンテストに応募してもらえると嬉しいです。
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特別賞
「知ってそうで知らなかった!!アメンボ」
丹下 瑚陽さん/愛知県/稲沢市立大塚小学校 6年
アメンボは身近にいるけれど知らないことが多かったからこの研究で知識が増えたヨ☆
トンボやハチなど大きい生物を食べるのはびっくりダナ!
卵の数から大人になった数を見ると大人になる確率は低そうだネ...
飼育していく中で死んだ原因を自分なりに分析できていたヨ~! -
特別賞
「メダカラー!メダカの体色変化実験」
藤井 菜々美さん/兵庫県/小林聖心女子学院小学校 6年
この実験で周りの環境による体色変化の違いがとても分かりやすかったネ♪
特に追加実験1では色変化の過程に驚いたヨ!
稚魚にも体色変化があり、産まれながらにしてもっている性質なんだネ~。
実験での悪かった点・良かった点も自分なりによく考えてたヨ! -
特別賞
「金魚の水はよごれているのか?」
中村 美羽さん/兵庫県/宝塚市立安倉北小学校 5年
水草で飼育水の汚れを調べる方法は興味深かったナ!
水の性質によって水草の根の長さが違うんだネ!
金魚水は汚れているように見えるけど、水草にとって栄養があるってことなのカ~
研究の方法・考察もしっかりできているレポートダッタネ★ -
特別賞
「ペットとしてかえる天然記念物 オカヤドカリ」
立川 芽生皐さん/静岡県/原里小学校 6年
写真や色ペンなどを使ってまとめていて、とても読みやすかったヨ☆
オカヤドカリについて知らないことがあって勉強になったネ!!
特に緑色の色紙に集まったのはびっくり!落ち着く色なのカナ~。
大切に飼うために詳しく調べていてオカヤドカリに対する思いが伝わったヨ♪ -
特別賞
「イモリって人より長くもぐれるの?」
山端 葵子さん/兵庫県/神戸大学付属小学校 4年
考察や実験後の反省、今後の課題をしっかり書けていたネ!!
この研究でイモリが想像以上に長く潜れることが分かったヨ!
体内に必要な酸素量を皮膚から取り込むことができるなんて便利な体だナ~。
山端さんが考えた飼育環境はなぜ必要か理由も書いてあり、とても参考にナッタヨ♪ -
特別賞
「メダカについて研究」
武野 航大さん/兵庫県/高砂市立阿弥陀小学校 4年
研究を通して自分なりの考察をできていたネ♪
メダカの目から見える世界がわかる研究内容だったヨ!
鏡を見て自己認識をしているところは人間と同じなんだネ。
最後のページでメダカのことを考えていてボクも見習わなくては! -
特別賞
「白メダカのなぞを調べよう」
小谷 優維さん/徳島県/上板町立神宅小学校 6年
全体的に読みやすく、きれいにまとまったレポートだったヨ!
卵の採取がだんだんと上手くなって嬉しいネ♪
この実験で親と違う色になる確率が分かって、おもしろい内容ダッタナ~。
考察の様に先祖の色で産まれている可能性がありそうだネ☆ -
特別賞
「かべにくっつくよ!ヨシノボリ~食べ物で成長はかわるのか~」
髙橋 栄翔さん/埼玉県/埼玉県行田市立桜ヶ丘小学校 3年
わからないことを最後まで調べていたことはスバラシイナ!
実験の際、エサを小さくすりつぶすなど工夫をしてやってたネ!
ヨシノボリの体は全て生きていくために必要なつくりになってたのカッ。
最大の大きさになるようにこれからも大事に育ててネ★ -
特別賞
「実験!メダカの色を濃くする方法」
増田 陽葵さん/神奈川県/川崎市立旭町小学校 5年
水槽を12パターンの環境を用意し、メダカの色の変化をしっかり比較できていたヨ!
色を濃くするには黒い容器と栄養がある水が関係していたんだネ!
また、日光によって色つきが変わるとは予想外ダッタナ~。
今回の実験で反省し、次に活かそうとする姿勢が素晴らしいネ★ -
特別賞
「メダカの卵発見!卵の成長観察だ!」
細川 倖愛さん/愛知県/刈谷市立富士松北小学校 5年
表や写真でまとめていたからメダカの状態や卵の様子が分かりやすかったネ★
メダカの繁殖行動が明け方だったとは知らなかっタ。
細かく観察していたから病気の早期発見ができたんだネ♪病気の治療法もちゃんとできていたヨ!
メダカを大切にしてくれる気持ちを持っててくれて嬉しいナ! -
特別賞
「ぼくのザリガニ日記」
田中 陽大さん/兵庫県/増位小学校 3年
11か月間、よく観察してザリガニのお世話ができていたことがわかる日記ダッタヨ♪
たくさんの赤ちゃんが産まれたけれど、育てることは難しそう...
親ザリガニの脱皮が無事にできたのは田中君が頑張ってお世話をしていたからだネ★
ザリガニを飼育するにあたって、たくさんの事が知れてヨカッタヨ~! -
特別賞
「ミジンコのけんきゅう」
本庄 梨花さん/滋賀県/彦根市立稲枝西小学校 1年
ミジンコの動きや生態についてよく観察できていたヨ☆
ほとんどメスで、もっている卵の個数や形が違うのはびっくり!
特に好きな色はピンクで青があまり好ましくない色とは予想外な結果だナ~。
本庄さんが考えた集めやすい容器は実験の結果から活かせられているネ! -
特別賞
「絶滅きぐ種 メダカの学校は大分川に存在するのか?~大分川の水質・生物調査2021・夏~」
坂本 遼太さん/大分県/大分市立荏隈小学校 6年
メダカや川についてよく調べ、わかりやすくまとめていたネ☆
川によって生き物や川の性質が違っていることが分かり、驚いたヨ!
人間が安全に暮らす環境をつくるほどメダカたちの住処がなくなっているノカ...
ゴミ拾いなど少しでも意識していくことが大事なんダネ!ボクも今日から意識していくヨ!
賞状、奨学金50,000円
賞状、奨学金30,000円、雑誌「子供の科学」1年分
賞状、図書カード3,000円
賞状、子供の科学12月号(名前掲載号)
井尻 憲一(東京大学名誉教授、宇宙メダカ研究会名誉会長)
岡本 信明(東京・目黒「トキワ松学園」理事長、前東京海洋大学長)
根岸 秀((株)誠文堂新光社 「子供の科学」編集長)
神畑 浩子((株)キョーリン 取締役専務)
ユーモアあふれる
応募のテーマの対象は
- メダカ
- オタマジャクシ
- カメ
- 水棲昆虫
- ザリガニ
- プランクトン
- キンギョ
- 川魚
など水辺で生活する様々な生き物たちだよ。
※鳥類、ほ乳類は対象外です。
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