メダカ博士コンテストの受賞おめでとうございます!!
- ※当選の発表は11月10日(土)発売の『科学雑誌 子供の科学12月号』にも掲載されます。
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キョーリン大賞
「カブトエビとホウネンエビのけんきゅう」
長野 純香さん/福岡県/北九州市立八枝小学校
審査員からのコメント
カブトエビ、ホウネンエビが産卵した土を物置に保存しておき、1年後に孵化を観察した。その結果から湧き出た疑問に答を求めての実験、つまりこれらの卵の丈夫さを調べるための実験として、塩、湯、暗闇、冷凍条件など種々の条件下での孵化の可能性を調べている。実験の素晴らしさだけでなく、カブトエビ、ホウネンエビへの愛情が伝わってくるレポートでもある。
この作品は、あまり知られていないカブトエビとホウネンエビを題材にした点に特色があります。1年目は、田んぼに出かけて、カブトエビとホウネンエビを捕まえてきて自宅で飼育し、2年目は、1年目に捕まえてきたカブトエビとホウネンエビが産んだ卵を土ごと乾燥させておいたものに、水を加えて、カブトエビとホウネンエビがふ化するかを実験したものです。カブトエビとホウネンエビの飼育のようすを、写真や手描きの絵で要領良くまとめています。写真や絵では表せない動きを短いコメントとして写真や絵に付しているところが良かったと思います。乾燥に強いというのが自然の中での生き物の生き残り戦略の一つだと分かったので、カブトエビとホウネンエビの卵のふ化条件ついても実験していますが、まだ残された課題があるようです。来年に残された実験課題とその結果が楽しみです。
田んぼでつかまえたカブトエビとホウネンエビの水槽の土を物置に置いて乾燥させ、1年後に水を入れて土の中の乾燥卵から生まれるかどうかを研究しています。塩水、さまざまな温度のお湯、冷凍庫、暗闇などさまざまな条件で実験し、さらに一度孵化に失敗した卵を再び乾燥させて孵化を成功させた探求心が素晴らしいです。
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子供の科学賞
「メダカとサカマキガイの観察日記1/観察日記2」
檜井 杏夏さん/石川県/南小立野小学校
審査員からのコメント
黒メダカの交尾において卵をよく産む(オスに好かれる)メスの特徴や交尾できないオスの特徴、胚発生の様子などの記述に見られるように、観察が詳しいだけでなく、この子独自の視点からの観察結果が随所にあって素晴らしい。
黒メダカが産卵するまでのオスとメスの動きや産卵時の動きが、ていねいな観察に著者の素直な気持ちを添えて表現されています。また、メダカの発生過程の写生絵は特徴をとらえているだけではなく、著者のメダカへの愛情も感じ、子供らしさがあふれている作品です。サカマキガイが泡をためて水面を泳ぐ様子や、個々のメダカの性格が個体によって違うことや、目玉の大きさにも個体によって違いがあることなども観察しており、観察の着眼点として面白い。多様性(違うこと)の大切さと、違うことがどのような意味を持つかを考えるきっかけになる観察結果です。
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優秀賞
「いつ変わる?川魚の大研究」
都築 颯斗さん、優斗さん/愛知県/阿久比町立草木小学校
審査員からのコメント
タナゴやオイカワは繁殖期に「婚姻色」が現れることで知られていますが、おうちで飼っている川魚の色の変化が起きる条件や、変化の仕方を詳細に、根気強く記録した力作です。色の変化の様子がたくさんの写真からとてもよくわかり、水温などのグラフと写真を対応させることで、とても興味深い研究になっています。
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優秀賞
「めだかとミジンコの生態と卵のふ化のじょうけんをさぐる!」
長野 陽人さん、和人さん/福岡県/北九州市立八枝小学校
審査員からのコメント
兄弟でテーマを変えて応募いただいた2本立てのレポートで、見応えがありました。どちらも顕微鏡を使い、細かいところまでよく観察していました。冷蔵庫の野菜室でメダカの卵がゆっくりと成長して30日を過ぎ、最後の最後で野菜室から出してしまったのは、ここまでなんとか発生した卵の中の稚魚が無事に生まれてほしいと思う和人君の愛を感じました。ミジンコ編では、卵をかかえた親ミジンコを冷凍庫に入れるのは子ミジンコもろとも死んでしまう可能性が高く、かわいそうなので試験しなかったという陽人君のミジンコへの愛も感じさせられました。
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優秀賞
「智行のヤゴしいく大さくせん!」
地主園 智行さん/沖縄県/天久小学校
審査員からのコメント
智行君はほんとうに、トンボ、ヤゴが好きなんですね。膨大な数のトンボの観察写真と、日記形式の観察レポートで1日のうちのほとんどをこの研究に費やしていたんだな、ということが伝わりました。 また、ヤゴの飼育技術は水族館級だと思います。一匹のヤゴをトンボに育てましたという簡単なものではなく、30匹以上のヤゴを羽化させています。しかもヤゴには、一匹一匹に対してエサを動かして生きているように見せて給餌するということを、羽化するまで続けたという根気強さがほんとうにすごいと思います。
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特別賞
「ドジョウの体色変化研究」
山木 大馳さん/和歌山県/和歌山市立藤戸台小学校
時間をかけてしっかり観察しているネ☆
ドジョウの色素細胞は初めて見たからとても興味深イッ。
色変化だけでなく、模様が消えるなんて忍者みたいだナ~。
考察は実験を通してよく考えられていて感心シタネ!
最後の文で山木君がドジョウを大切にしていこうという思いやりが伝わったヨ♪ -
特別賞
「青いザリガニをそだてたよ!」
清水 悠希さん/東京都/新宿区落合第四小学校
本に書いてあることを自分でたしかめる行動力はスバラシイナ~!
ザリガニの様子を観察し、青色にするためにどうしたら良いかよく調べているネ!
無事に青色にできてボクもウレシイヨ★
脱皮をすることは命がけなノカ...。
これからもイチロー君を大事にそだててネッ!
賞状、奨学金50,000円
賞状、奨学金30,000円、雑誌「子供の科学」1年分
賞状、図書カード3,000円
賞状、子供の科学12月号(名前掲載号)
井尻 憲一(東京大学名誉教授、宇宙メダカ研究会名誉会長)
岡本 信明(東京・目黒「トキワ松学園」理事長、前東京海洋大学長)
土舘 建太郎((株)誠文堂新光社 「子供の科学」編集長)
神畑 浩子((株)キョーリン 取締役社長室長)
ユーモアあふれる
応募のテーマの対象は
- メダカ
- オタマジャクシ
- カメ
- 水棲昆虫
- ザリガニ
- プランクトン
- キンギョ
- 川魚
など水辺で生活する様々な生き物たちだよ。
※鳥類、ほ乳類は対象外です。
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