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新世代フレーク
「NEOPROS ネオプロス」「GOLDPROS ゴールドプロス」
新世代フレーク 「NEOPROS ネオプロス」「GOLDPROS ゴールドプロス」
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  • 新世代フレーク:熱帯魚のエサ「ネオプロス」、金魚のエサ「ゴールドプロス」

新世代フレーク 開発秘話 8つの機能を持った新世代フレークが完成!ひかりフレークから配合を一新、数々の実績を残している「ひかり菌」を配合

開発で遭遇した、数々の悪戦苦闘。商品に託した想い・・・裏側の全てを告白します

山崎研究所

秘話2 山崎研究所 秘訣はGB菌にあり 山崎研究所 所長Kさん

現状フレークとは明確な違いあり!

今回の新商品と、現状製品との比較について聞かせてください。

色揚効果普通に飼育されている一般ユーザーの方でも敏感におわかりいただける違いを出しています。いくつかあげてみます。  まず与えてしばらくすると、魚の色合いが変わってきます。赤みが増して鮮やかな色揚がりを見せます。色揚げ効果については従来製品より強めており、短期間で劇的に変化することを実感できます。パッケージをあけるとエサそのものの赤さもおわかりいただけます。この色合いは着色料ではなく、天然原料由来のものですので、水に着色料が溶け出すということもありません。

また熱帯魚用の「ネオプロス」については嗜好性を上げています。エサの食いつきは従来のフレーク製品よりもかなりよい結果が出ています。  さらにエサくずが少なく、なおかつGB菌などの働きにより、水の汚れが低減されます。くわえてろ過槽の汚れが少なくなっています。ろ過槽の掃除をするときに、汚れが濾材にこびりついておらず、するっと抜けるような感じで落ちて、掃除しやすくなっていることを実感いただけるでしょう。

では、嗜好性を高める点についてくわしくお聞かせください。

嗜好性を上げるには、単純に言うと動物性たんぱく質の量を多くすることで食いつきは良くなります。ただ、嗜好性はこの原料を足したら上がるとか単純なものではなく、組み合わせによってかえって嗜好性が下がる事もありえます。本当に嗜好性を上げるには、無数の組み合わせで細かい微調整を繰り返さないと分かりません。でも、微妙な嗜好性の差はこれまでの嗜好性評価では差が分からないので、新しい嗜好性の評価方法をこの商品のために開発しました。後はこの評価法を用いて無数の組み合わせで試験を行いました。

今後も応用できる特殊な方法のため、評価方法の詳細は企業秘密とさせてください。

今回の目玉…GB菌とは何か?

今回の新製品にはGB菌という生菌を添加されていますが、これについてお聞かせください。

ゴールドプロス GB菌による分解図 GB菌という名称は独自にネーミングしたもので有機物分解菌の一種です。フレークという性質上、エサくずが残りやすく、それが原因で水質悪化につながりやすい傾向はいなめませんでした。これを解消するため、エサにGB菌(有機物分解菌)を付与することにより、エサが残った場合にも、エサ自らが崩れやすい状態になるようにしています。GB菌の働きにより、水の汚れが防げますし、ろ過槽に溜まった汚泥などの有機物に対しても作用して、ろ過槽の汚れや目詰まりを軽減するというメリットもあります。検証結果でもろ過槽の汚れはずいぶん少なくなっていますので、実際の飼育状況はさまざま違いはありますが、通常商品よりも水質汚濁が低減されるのは間違いないと思います。

このGB菌は今回のプロジェクトのために探されたのですか。

そうです。フレークを分解しやすいという特性を、ピンポイントで持っている菌を探し出すのが非常に大変でした。なおかつ、その菌が大量生産に使えるもので、品質面でも安定していなければなりません。エサの配合そのものにも時間がかかりましたが、このGB菌を探す作業で1年半はかかっています。

今回のエサについてはひかり菌とGB菌のダブル生菌剤入りとされていますが、市場に受けいれられているひかり菌だけでも十分に効果が得られるのではないですか?

GB菌とひかり菌フレークというエサが、初心者向けの面を持ち、なおかつエサが残りやすいという傾向がありますので、通常のひかり菌だけではまかないきれないと考えました。GB菌を加えることで、魚体にも効くし、水質にも効くというように相乗効果を狙っています。

ちなみにGB菌が投餌前に製品に作用してしまい、いざ使おうとするとフレークがボロボロになるようなことはないのでしょうか?

それはまず起こりえません。なぜならこのGB菌は、水に入ることによって初めて目覚める菌ですので、通常の空気中にある湿気などで作用することはありえません。実のところ開発段階で社内から同じような意見がありましたので、長期試験を行なってGB菌が保管中のフレークでは作用せず、製品が維持されていることを確認しています。水に濡れなければ、保管中に製品が変質することはまずありません。また、時間が経過しても菌が生き続けることを確認しています。ただ水気のあるところでの保管は避けるようにしてください。

通常であればGB菌はボトルの中で眠っていると考えていいのでしょうか。

パッケージ写真その通りです。芽胞子と呼ばれる植物で言うと種のような状態で休眠しています。

GB菌のメリットはほかにどんなものがありますか。

GB菌の効果により、フレークがより吸収されやすい状態で魚体に入ります。GB菌がたんぱく質を魚に利用しやすいアミノ酸等に変える働きを持っていますので、より吸収しやすい状態になって体内に取り込まれています。魚体の飼育効率を上げているという特長は、GB菌とひかり菌のダブル生菌が担っているわけです。

最善をつくした新商品を実感してください!

この商品を開発するに当たって苦労された点はなんですか。

フレーク そもそもフレークという商品は特殊な製品で、通常のEP粒状製品とは違い、添加や製造方法に制約がつくため、製品化するうえで工場側との調整に苦労しました。われわれ研究所側で「この配合であれば効果が出る」と確信した内容であっても、工場側で「フレークの特長上、これでは上手く連続製造が出来ない」という返答があり、そもそもの設計から振り出しに戻ったこともありました。研究所の結果だけでは製品としての形にならないという難しさがあり、工場との連携を図ることで、最終的にハードルをクリアして性能をあげることができました。

研究所では開発の初期段階から関わっておられるのですか。

はい、3年前から基礎試験を始めています。単品の原料が水質や魚体にどのような影響を与えるかを原材料ごとに試験しました。魚粉ひとつとっても効果がさまざまに違いますので、原材料が今回の製品コンセプトにどのように影響を与えるのかを検証することからスタートしました。

これまで手がけた製品開発としては、最も時間と手間をかけたほうに入ります。それぞれの機能性能を引き出しつつ、それらを合体させた時にも同じ数値が得られるというバランス取りが難しく、試験回数が非常に多くなりました。

開発工程で、とくに違ったアプローチされたということはありましたか。

今回の製品については「効果がすぐにわかる」ということを重点的に考えましたので、30種以上の魚種に対して試験を行なったり、あるいは一般飼育者の水槽に近い環境を作ったりして、そこでこちらで想定したような効果が得られるかを繰り返しテストいたしました。

さまざまなケースを想定されたということですね。

kamihata施設開発には最善を尽くしました。
 そのアプローチがあってか、一般用のエサとして効果が非常に分かりやすいものになったと言えます。プロの業者さんは飼育環境を整えられ、研究室と同じような飼育環境で飼育をされているため、こちらが期待した効果が出やすいのです。一方で、一般愛好家の飼育環境は、水槽の大きさやろ過システムや飼育密度などがさまざま異なっており、研究室が想定するものと大きくかけ離れた環境で飼育されているということがあります。そういう多様な環境の中でも結果が出るように開発いたしましたので、たしかな手ごたえというものを感じてもらえると思っています。

最後に製品について一言。

今回の製品はどなたにでもおすすめできるエサです。開発者としてさまざまな要求仕様に応えて、工場スタッフにも尽力してもらい、これほどのエサが作れたのはうれしいですね。この喜びをユーザーの皆さんにもぜひ感じていただければと思います。

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