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魚は小麦粉を消化できない?
最近、小麦粉やデンプンなどの炭水化物を魚が消化できないという説が流れているようです。全ての魚が全く炭水化物を消化できないというのは誤りです。魚の食性によって、炭水化物の消化吸収の能力は異なります。
例えば、雑食性が強い金魚や鯉は炭水化物の消化吸収能力が高く、逆に魚食性が強いブリやカンパチは消化吸収能力が低い事が知られています。
鯉や金魚では、魚粉の割合を増やすほど成長や消化が良くなるわけではなく、小麦粉の量を増やした方がむしろ成長が良くなることもあります。雑食性の鯉や金魚では炭水化物も重要な栄養素です。一概に小麦粉やデンプンが駄目ということは無く、魚種や目的に応じた配合が重要であり、この配合のレシピこそが、飼料メーカーのノウハウなのです。
また、小麦粉やデンプンといった原料には、エサの粒の保形性を向上させる効果が高いので、水汚れの低下に役立つというメリットもあります。いくら消化が良いエサでも、魚が食べる前に水中で崩れてしまったり、魚がエサを食べたときに水中に散らばってしまっては、魚の口に入らず、水質悪化の原因に繋がります。
特定の原料の有無だけでは、餌を評価する事は出来ません。保形性や形状、なによりも魚と目的に合った配合であるかどうかが重要です。
弊社にとって、小麦粉は観賞魚飼料の原料として非常に重要な位置付けにあり、仕入れる際は、品質面、安全面に気を配り、最適なものを最適な業者から手に入れることを心がけています。
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