世界のブランド「Hikari」私たちキョーリンは観賞魚用飼料のパイオニア企業です。

観賞魚用器具類・薬品
観賞魚用器具類・薬品

ベテランさんも意外と知らない!?
観賞魚の病気を知ろう

観賞魚の病気を知ろう

人と同じように観賞魚も体調を崩します。手遅れにならないように毎日観察をして初期の段階で治療をしよう。
大前提として病気は治すよりも出さないようにすることが大切です。

病気を防ぐ3か条

  • 食べ方や泳ぎ方の観察【早期発見】
  • マメな水替え・掃除【健康的な環境】
  • 追加する魚は塩水浴【体調を整える】

健康的な飼育のコツを
『魚飼育の基本』
説明しているので合わせて読んでね。

こんな行動をすると病気のサイン

  • 食欲不振
  • 元気がない
  • フラフラ泳ぐ
  • 注水口に寄る
  • 底でじっとしている
  • 体を底などにこすり付ける
  • など
こんな行動をすると病気のサイン

どんな病気があるの?

原因には大きく分けて1.原生生物、2.真菌、3.細菌、4.寄生虫、5.その他(ウイルスや原因不明の病気など)があります。

1.原生生物

  • 白点病

    白点病

  • コショウ病

    コショウ病

2.真菌

  • 水カビ病

    水カビ病

3.細菌性感染症

  • 尾ぐされ病

    尾ぐされ病

  • 松かさ病

    松かさ病

  • 穴あき病

    穴あき病

4.寄生虫

  • イカリムシ

    イカリムシ

  • ウオジラミ(チョウ)

    ウオジラミ(チョウ)

  • ギロダクチルス

    ギロダクチルス

どうやって治療するの?

体調を崩しても軽い場合、塩水浴などで元気になります。しかし病気が発症している場合は、薬を使用して治療しましょう。

水替え・掃除

エサに集まらないなど、「おかしいな」 と感じたら水を2/3交換、ろ過槽を掃除、2日間エサを与えず様子を見よう。

水替え・掃除

塩水浴

「元気がない」と感じたら1週間の塩水浴をしよう。元気にならない場合は薬浴へ変更してね。

塩水浴

薬浴

「病気」を確認したら症状に合わせて薬を選んで治療しよう。元気にならない場合は別の薬へ変更してね。

《ご注意》
  • 甲殻類(エビやカニなど)、ピラニア、ウロコの無い魚(ナマズやエイなど)、古代魚(ポリプテルスやアロワナなど)は魚病薬が苦手なので使用を避けてください。
薬浴

塩水浴や薬浴は隔離水槽がオススメ

飼育水槽での塩や魚病薬の投与は『ろ過バクテリアの死亡や水草が枯れることによる水質悪化』『魚病薬に弱い魚種やエビなどへのダメージ』『病原体が隠れやすく塩水浴・薬浴の効果が弱まる』などのトラブルが予想されます。そのためシンプルな隔離水槽での塩水浴・薬浴がオススメです。

塩水浴や薬浴は隔離水槽がオススメ
水槽
魚の体長が10㎝以下の場合、ガラス水槽Sサイズ(31×18×24㎝)がおすすめ。症状を観察しやすく、水量が約10ℓのため投与量がわかりやすいよ。
エアレーション
病原体はエラに寄生しやすく酸欠に注意が必要です。強い水流にならないようにエアレーションをしよう。
観賞魚用ヒーター
メダカや金魚、錦鯉が元気な水温は26℃前後です。温度が低い場合はヒーターでゆっくり温めてあげよう。水温が約16℃以下の場合は大きな水温変化に魚が耐えられない可能性があるので、温めずに治療した方が良い場合もあります。

《魚病薬使用上のご注意》

  • 魚病薬の添付文章を良く読み用法用量を守りご使用ください。
  • メチレンブルー液は、青色の染色力が強いため『エアーの泡による染色』『水槽のシリコンなどの染色』『魚体への染色※約1週間で元の色に戻ります』などにご注意ください。
  • 活性炭やゼオライトはメチレンブルー液、ムシクリア液の薬効成分を吸着するので使用を避けてください。
0.5%塩水浴の方法

なぜ塩水浴をするの?

メダカや金魚など淡水魚は体内の塩分濃度(約0.9%)を一定にするために、常に浸透圧調整をしています。飼育水を0.5%塩水にすることで、浸透圧調整が楽になります。

水質変化に弱いエビなどは、水合わせなどに注意をしてください。

メダカの塩水浴をしてみよう

  1. 隔離水槽の準備

    S水槽にカルキを抜いた水道水10ℓを注ぎ入れ、食塩50g(大さじ3杯)を入れよう。

    隔離水槽の準備
  2. バケツで水合わせ

    大きな水温・水質変化にならないように、時間をかけて慎重に水合わせをしよう(目安時間30分)。

    バケツで水合わせ
  3. 塩水浴

    1日目
    隔離魚をバケツから隔離水槽へ移動。塩水浴スタート
    2・3日目
    観察
    4日目
    リセット&リスタート
    水が汚れやすいので4日ごとに水を全部交換。新しい0.5%食塩水を準備しよう
    バケツで水合わせ
  4. 症状チェック

    元気がない
    メチレンブルーなど別の魚病薬に変更
    回復傾向
    塩水浴の継続
    元気
    元の水槽へ移動
    塩水浴期間
    水温26℃の場合、数日から1週間で元気になることが多いよ。長期間元気にならない場合は、薬浴に変更しよう。

    給餌について

    余らないように少しだけ給餌。残餌は必ず取り除こう。
    回復すると良く食べるようになります。毎日観察して体調をチェックしよう。

  5. 飼育水槽は水替え

    水質が悪化している場合が多いので、2/3程度の水替えをしよう。

原生動物『白点病』の治療

白点病とは

白点虫が体に寄生する一般的な病気です。
「①仔虫が魚に寄生。②真皮に侵入して成長。③成虫になり離脱。④強い膜をつくり、その中で増殖。⑤仔虫が生まれる」を繰り返します。

メチレンブルー液で仔虫を退治

白点病の金魚を治療してみよう

メチレンブルー液
~殺菌消毒剤~

水に浮遊している白点虫にメチレンブルーが付着、光が当たることで発生した活性酸素が白点虫を駆虫します。

真皮の中や膜の中の白点虫には駆虫効果はありません。

設置条件によりますが、約5~7日間で薬効が低下します。

  1. 隔離水槽の準備

    S水槽にカルキを抜いた水道水10ℓを注ぎ入れ、メチレンブルー液2㎖を入れよう。

    ◆隔離水槽の設置場所:直射日光や強い光をさけ、適度に明るい場所に設置してください。

    ◆薬の作用時に酸素を消費するので、必ずエアレーションをしてください。

    隔離水槽の準備
  2. 薬浴

    1日目
    体調が悪い魚をバケツで水合わせしてから、隔離水槽へ移動。薬浴スタート
    2~4日目
    観察
    5~7日目
    リセット&リスタート
    水を全部交換して、リセットしよう
    バケツで水合わせ

    金魚のサイズが大きい・複数匹の場合は水が汚れやすくなるので、リセット期間を短かくしてください。

  3. 症状チェック

    元気がない
    別の魚病薬へ変更
    回復傾向
    メチレンブルー液治療の継続
    完治
    3日間の経過観察後、元の水槽へ移動
    薬浴期間
    水温26℃の場合、数日で白点虫が成熟し体表から離れ、1週間程度で完治することが多いよ。水温が低い場合、成熟期間が長くなり長期間の治療となります。
    成熟期間(13~15℃ 約12日間。18~20℃ 約7日間。23~24℃ 約3~6日間)
    回復傾向での死亡
    白点虫が体表から離れると体に穴が空くため、浸透圧調整に体力を使い死亡することがあります。
    0.5%塩水浴との併用について
    浸透圧調整に使う体力を減らす為、グッピーやベタ、金魚、錦鯉などは一般的に塩水浴との併用が行われています。
  4. 飼育水槽は水替え

    白点虫が潜んでいる場合があるため、2/3程度の水替えをしよう。

寄生虫『イカリムシ症』の治療

イカリムシとは

金魚・錦鯉・川魚に多い寄生虫ですが、様々な観賞魚や両生類にも寄生します。
「①幼生が魚に寄生。②交尾後イカリを打ち込み固着、6~7㎜まで成長。③約2か月間幼生を大量に放出」を繰り返します。また低水温では寿命が長くなり、15℃以下では産卵しません。

ムシクリア液で幼生を退治

イカリムシ症のタナゴを治療してみよう

ムシクリア液
~駆虫剤と殺菌消毒剤を配合~

駆虫剤がイカリムシの幼生の運動を停止。殺菌消毒剤で細菌の二次感染を防ぎます。

  • 28℃以上またはpH8.0以上の環境下では使用しないでください。
  • メダカ・金魚・川魚・錦鯉以外の生き物は対象外です。
  • 特にエビ・カニ・水草・熱帯魚などへの使用はおすすめしません。
  • アオコや有機物により薬効を失うため薬浴環境に注意してください。
  • ゼオライト、活性炭、サンゴ砂、カキガラは取り除いてください。
  • 寄生したイカリムシや卵には効果がないので、ピンセットで引き抜く必要があります。
  1. イカリムシの駆除

    1. ①タナゴを取り出し、濡れたタオルでくるむ
    2. ②イカリムシの中央部分をピンセットで挟み引き抜く
      ※先の方は切れやすいため、中央部分を挟んでください。小さくて挟めない場合は、大きくなってから引き抜こう
    3. ③他の病気が発症している場合は、隔離して別の魚病薬で薬浴。発症していない場合は、飼育水槽へ移動
    バケツで水合わせ
  2. 薬浴

    水中に潜んでいる幼生を駆虫するため、飼育水槽での薬浴が効果的です。ムシクリア液を投与する前に、2/3程度の水替えをしよう。
    ※活性炭、ゼオライト、サンゴ砂、カキガラ、水草は取り除いてください。

    1日目
    2/3程度の水替え後、ムシクリア液投与
    2週間後
    2/3程度の水替え後、ムシクリア液投与
    4週間後
    2/3程度の水替え後、ムシクリア液投与
    バケツで水合わせ

    ムシクリア液投与量

    水10ℓに対してムシクリア液1㎖ 《60㎝水槽(水量55ℓ)の場合5.5㎖》

    薬浴期間中の給餌は普段通り行い、水が汚れた場合は2週間の間隔を待たずに水替えを行い、ムシクリア液を投与してください。

    イカリムシは潜伏期間が長いため、2週間の間隔で2~3回投与してください。

  3. 症状チェック

    イカリムシを確認
    イカリムシを引き抜いて、ムシクリア液治療の継続
    他の病気が発症
    隔離して別の魚病薬で薬浴
    完治
    薬浴終了

おすすめ魚病薬

液体だから計量が簡単、一瞬で混ざる、使いやすい

液体だから使いやすいよ。

観賞魚用メチレンブルー液

観賞魚用
メチレンブルー液

白点病、尾ぐされ症状、水カビ病の治療

観賞魚用ムシクリア液

観賞魚用
ムシクリア液

ウオジラミ(ちょう)、イカリムシの駆除並びに細菌感染症の治療

原生動物 白点病 ×
真菌 水カビ病
細菌 尾ぐされ症状など
体表の尾ぐされ症状に効果があります。

体表の細菌性感染症に効果があります。
寄生虫 イカリムシ症 ×
ウオジラミ症

ご注意生き物は責任を持って飼育しましょう。絶対に池や川に逃がさないでください。



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