全国からたくさんの応募をいただきました。本当にありがとうございました!それでは、審査で選ばれた受賞作品を発表します。受賞した人も、できなかった人も、来年またチャレンジしてくださいね!
メダカ博士コンテストの受賞おめでとうございます!!
- ※当選の発表は11月10日(金)発売の『科学雑誌 子供の科学12月号』にも掲載されます。
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キョーリン大賞
「カエルの冬ごし ヌマの1年かん」
下村 晴海さん/東京都/世田谷区立松丘小学校
審査員からのコメント
カエルのヌマちゃんの飼育日記です。
12月から2月までの温度や食べたエサの種類と数、カエルの動きの程度を朝、昼、夜の一日3回記録し、それをまとめてヌマガエルの生活を推測しているレポートです。寒い時には湯たんぽを入れて温度が下がるのを防いだ結果、カエルは冬眠しなかったと報告しています。このレポートでは温度は重要な要素ですので、どの場所でどのようにして温度を測定したかを書くともっと良いレポートになったと思います。
また、捕まえた9月からもといた場所にヌマちゃんを返した翌年の7月までの絵や写真つきの飼育日記では、ヌマちゃんが死にそうになったり、元気をなくしてぐったりしたときに、「元気になってほしいと祈る気持ち」のはるみ君が素直に書かれています。この気持ちは一生懸命にお世話した人にだけにわかる気持ちで、お世話した人に神様が下さるご褒美です。これからもこの気持ちを大切にしてほしいと思います。温度と活発さの関係を3か月に渡って観察したのも立派だが、カエルに1年間も餌を与えて飼育したことに感心した。生き餌の確保は大変だったと思う。活発さの判定を主観的にやっているが、観察期間が長い(観察回数が多い)ので、説得力のあるデータが取れている。日記も読んでいて楽しい。
このようにカエルを生き餌を与えて長期に飼うことができるのであるから、高学年になったらビデオ撮影を使って(夜は暗視用を使用して)、様々な実験をその行動をしている時間などで)定量的に行えると思った。ヌマガエルのヌマちゃんへの愛情があふれた素晴らしい作品。友達と相談しながら、自分で調べて一所懸命に育てる姿に感動しました。最後にお別れが待っていて泣かせるのですが、巻末付録にヌマちゃんのまんがをつけて和ませてくれるあたり、下村さんは編集センスもバツグンです!
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子供の科学賞
「金魚はオシャレさん!(金魚の由来にせまる)」
冨成 唯心さん/岐阜県/関市立武芸小学校
審査員からのコメント
自分の家で産卵した卵から育てた自家製(?)金魚の産卵とふ化した子供たちの成長記録です。
親と同じ形になる前の魚を仔魚(しぎょ)とよび、鱗(うろこ)もひれも出そろって、大きさは小さいけれど親と同じ形になったものを稚魚(ちぎょ)とよびます。唯心ちゃんは、ふ化したばかりの仔魚から稚魚になるまで、見過ごしてしまいそうな形や色の変化をていねいに観察し、記録しています。生まれたばかりの仔魚は透明ですので、食べたエサの色が仔魚の色のように見えます。だんだんと自分の体に色がついてきて、エサの色ではない色がついてくる様子などをよく観察しています。毎日のように変化していく仔魚に対し「金魚はオシャレさん!」のタイトルはお洒落ですが、「金魚の赤ちゃんはオシャレさん」も良かったかなと思いました。
また、赤色の親金魚に光があたったとき、鱗が金色に輝くのを発見し、金魚の名前の由来「金色」の「魚」の金色に納得したことが、写真付きで報告されています。飼育していた稚魚が成魚になって産卵し、その卵が孵化し稚魚となった。
レポートから、観察をじっくりと丁寧に行っているのがよく分かる。金魚の微妙な体色変化にも気づいているし、金魚の産卵行動の観察と記述も素晴らしい。顕微鏡で撮影した卵(胚)の観察、稚魚の写真もかなり鮮明で感心した。稚魚の腸内に入ったブライン・シュリンプの卵の観察も面白い。昨年、「わたしは金魚のおかあさん」でキョーリン大賞を受賞した冨成さんですが、卵から子どものように育てた金魚が卵を産み、孵化をして、冨成さんにとっては“孫”ができました。昨年は飼育日記が中心でしたが、今年は成長する孫たちの体色の変化を詳しく観察して、「金魚は本当に金に光るか」という素朴な疑問を追求していく内容。一読者としてグイグイ引き込まれました。
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優秀賞
「白メダカのかんさつ日き」
斉藤 優月さん/東京都/杉並区立大宮小学校
審査員からのコメント
イラストが上手で楽しいレポートとなっている。メダカをよく観察していることが、描かれたイラストからも分かる。産卵された卵のその後(胚の発生)を顕微鏡で観察しているのには驚いた。「小さなつぶつぶ」(油滴)の数が減ってきていることなど、卵の変化も注意深く観察している。
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優秀賞
「なぜ色が変わる?ヨシノボリの大研究」
都築 颯斗さん、優斗さん/愛知県/阿久比町立草木小学校
審査員からのコメント
いろいろな条件で体色がどう変化するかを、実験の前に二人で結果の予想を立ててから始めているのは素晴らしい。兄弟で思いつく、いろいろな環境条件を試してみたようで、読んでいて楽しいレポートとなっている。ただ、体色変化を「怒り度」としたのは、怒りによるかどうかは不明なので、学術的には単純に「黒色度」、「黒化度」、「黒っぽさ度」などとしたほうが良かったかもしれない。
兄弟二人が仲良くヨシノボリを飼育し、いっしょに実験の内容を考えているほほえましい姿が目に浮かぶようでした。実験内容も独創的で着眼点がおもしろく、楽しく読ませてもらいました。観察眼も大したもので、小さなヨシノボリの微妙な体色変化を何段階にも分けて判定していることに感心しました。ヨシノボリをはじめ様々な水辺の生き物を状態よく上手に飼育している様子も伺えました。これからも兄弟でいろいろな魚を飼育し、観察を続けていってほしいです。
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優秀賞
「めざせ!川の生きものはかせ」
中村 大胡さん/鹿児島県/鹿児島大学教育学部附属小学校
審査員からのコメント
「田上川しらべあるき」に参加して、1ないし2週間ごとに川に行って(ポイントを変えて)生物採取、数の集計、前年との比較がされている。参加しているグループで取得したデータかもしれないが、中村君自身でイラストを描き、プレゼンの仕方に工夫をしていることが素晴らしい。
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特別賞
「クサフグのかんさつ」
上野 颯馬さん/富山県/富山市立新庄北小学校
海水魚のフグを飼うなんて凄いヨ!
クサフグにも食べ物の好き嫌いがあるんダ~。
寄生虫の存在に気づけたのはよく観察していたからなんだネ!
無事に手術が成功してクサフグが元気になったことは僕も嬉しいナ~♪ -
特別賞
「メダカの設計図 ~DNAを観察する限界~」
野嶋 一至さん/愛知県/知立市立来迎寺小学校
難しいことを実験していたネ~
観察するために一から装置をつくったりするのは凄いナ★
DNAのことはよく知らなかったからとても勉強になったヨ!
実験を優先せずメダカのことも考え、実験をやめた決断は野嶋君のメダカに対する思いが伝わったヨ! -
特別賞
「金魚の赤ちゃん誕生~卵から稚魚へ成長するまでの観察記録~」
田中 結さん/青森県/深浦町立修道小学校
金魚の様子がとてもよく観察されていたヨ!
金魚の成長に合わせてエサを変えたり、住む環境を考えることは大切なんだネ。
また赤ちゃんから育てると気を付けることが多く大変だとわかったヨ!
毎日、自分でお世話をすると小さな成長の変化もわかるから嬉しいよネ☆ -
特別賞
「ギョギョ!!ぼくらのメダカ家系図!!」
中村 一葉さん/奈良県/奈良女子大学附属小学校
メダカの家系を図や表にしていてとてもわかりやすかったヨ!
4代目に1代目のヒメダカがでたのは驚イタッ!!
目に見えなくてもヒメダカの血は受け継がれ続けていたんだネ~
これからの研究、僕も応援しているよ!
賞状、奨学金50,000円
賞状、奨学金30,000円、雑誌「子供の科学」1年分
賞状、図書カード3,000円
賞状、子供の科学12月号(名前掲載号)
井尻 憲一(東京大学名誉教授、宇宙メダカ研究会名誉会長)
岡本 信明(東京・目黒「トキワ松学園」理事長、前東京海洋大学長)
土舘 建太郎((株)誠文堂新光社 「子供の科学」編集長)
神畑 重三((株)キョーリンCEO)
ユーモアあふれる
応募のテーマの対象は
- メダカ
- オタマジャクシ
- カメ
- 水棲昆虫
- ザリガニ
- プランクトン
- キンギョ
- 川魚
など水辺で生活する様々な生き物たちだよ。
※鳥類、ほ乳類は対象外です。
商品一覧
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